生まれてくる奇跡

今日はレッスンのことではなくて私のことをちょっと。

私は今小3の息子が5ヶ月の時にチャイルドマインダーの資格を取りました。
そこでとなりに座った方は当時妊娠6ヶ月でした。
年は私より2つくらい上だったけど私は既に0歳児の子供がいたので色々聞いてくれたり、毎週大きくなるお腹に一緒に話しかけたりしてとても楽しみにしていました。
ある日彼女が鼻をグズグズさせて辛そうにしていたので聞くと
「ちょっと風邪っぽいんだよね」と。
でも翌週の授業の時にはすっかり元気になっていました。
「あれから検診があったから聞いたらりんご病だったみたいだよ」と。
私、その時はまだ知識がなかったから何も知らなかったけど何となく嫌な予感がしたのを今でも覚えています。
その時に
「なんか赤ちゃん大人しいんだよね…」
私も心配で
「赤ちゃんもお腹の中で風邪引くのかな〜。
今度先生に聞いてみなよ」と言いました。
そしてその次の週、
「赤ちゃん、死んじゃってたんだ。
りんご病がうつってたんだって。
心配してくれてありがとうね」
「この時期だと中絶にならないから普通の出産みたいに産むんだって」と、
涙を見せず気丈に報告してくれた彼女の代わりに、私の涙が止まらなかった。
彼女は赤ちゃんの胎動がないのを気にしていたのに、どうしてお医者さん気づかなかったんだろう?
お母さんが風邪引いた時にどうしてもっと調べなかったんだろう?
たくさんの疑問とやり場のない怒りが湧いたけど本人には言えなかった。
私に報告しなくちゃと思って頑張ってくれていたのか、その後彼女は授業に姿を見せず、最後の試験も特別措置で自宅で受けたとか。
それから彼女に会うことはなく、今頃は弟くんか妹ちゃんを授かって毎日賑やかに暮らしているといいな〜、と時々思い出していますが、
私も過去にこんなことがありました。
「不妊さま」だとか「妊婦さま」だとか揶揄されて
「マタニティマークを身につけるのが怖い」とかいう記事もよく目にします。
出産したママタレさん叩きとかね。
それぞれの立場で辛い事や思いがあるのでしょう。
経験していない立場の気持ちは分からないから、つい心無い言葉を投げかけてしまうこともあるかもしれない。
でも、『授かったから勝ち』ではないんです。
授かってからも生まれてくる40週の間に何があるか分からない。
何かあったとしても誰のせいでもない。
生まれてくるって本当に奇跡!
どうか今誰かのお腹で外の世界へ出る準備をしている赤ちゃんが、
「この世に生まれてきてよかった!」と思えるようにしてあげたい。
もうね、妊婦さんが愛おしくてならないのです。
妊婦さん見かけたらハグして労りの言葉をかけたい!←怪しまれるからしないけど。
リトミックに通ってくださるお子さまのお母様方と交換日記をしていると、お母様の愛情がひしひしと伝わってきて、
「大切な大切な宝物を私にも触らせてくれてありがとう!」という感謝の気持ちで一杯になります。

のびのびクラス、キラキラクラスの『宝物』たち。

上、まねっこリズムが交代でできるようになった3歳Kちゃん
下、身体カレンダーで9月18日の『1』を綺麗に見せる練習をしてくれたAちゃん