最後のレッスン

今日は可愛い可愛い生徒ちゃん最後のレッスンでした。
高校に入った時に通い始めてくれて3年と少し。

お母様と体験レッスンに来てくれた日のことはまだ覚えています。
楽器は全くやったことがなくて楽譜も読めない。
幼稚園の時にバイオリンの体験レッスンを受けたけど怖くて5日くらいで辞めた以来何もやっていない（トラウマ？）。
おとなしくていつも自信なさそうな子でした。

一年目に初めて参加した発表会ではお母様から「まさか一年続くとは思いませんでした」とメールをいただきました。

おとなしい子でしたが行動力はあって、長期休みの度に海外留学をしていました。
2年目くらいの時に長期留学のために辞めることになって次の発表会には出られないから好きな曲をなんとなく弾けるようにしとこうか、と言って彼女が決めたのが「人生のメリーゴーランド」。
最後のレッスンの時に動画撮って記念にしよう！と言って当初の彼女のレベルにしては難しすぎる曲をのんびりさらい始めたら。
辞めることになっていた月のレッスンで
「留学少し先延ばしにしたのでチェロ辞めるのやめていいですか？」と聞いてきてくれて😭
じゃあ途中までせっかく頑張ったから発表会で弾くか！となって無理やり「人生のメリーゴーランド」を仕上げて次の年の発表会で演奏しました。
その時チェロアンサンブルでやった「カリブの海賊」は、彼女がレッスンに初めて来た時にあまりにおとなしくて本当にチェロをやりたいのか見えてこなくて「どんな曲をやってみたいとかあるの？」と聞いたら「カリブの海賊やりたいです」と言ったのをずっと覚えていて、辞める前にやらせてあげたかったのです。

そして発表会が終わって今度こそ本当に辞めるまでの間に選んだ曲が順調に仕上がりそうだった前回のレッスン。

何か達成感を残してあげたくて、

「ヴィブラート挑戦してみる？なんちゃってでいいからかけてみて（雑！）」と言ったら「ヴィブラートずっとやってみたかった」って。
今更！！やりたかったの？！早く言ってよ〜！
ごめん、先生ももっと早く言えばよかったね💦
よし、やろう！
てことで先週から急遽ヴィブラートの練習をなんちゃってではなく本格的に開始。
最終回の今日なんとか入れられました！
やりたかったことが叶ってよかったね！

全く楽譜の読めない、音楽に触れたことのない人が楽器を演奏するのは暗闇を手探りで歩いているのと同じようなもの。
ワクワクもするけど先が見えなくて正解も見えないから初めの頃はいつも不安だったと思うけど、4年間で「チェロが好き」って導いてあげられたかな。
「今までこんなに続いた習い事はチェロが初めて」って言ってくれて嬉しい！
留学先にもチェロを持っていこうと検討してくれていたのだけど、ひとまずは留学を満喫してほしい。
そして帰ってきたらたくさん話を聞かせてもらって、また一緒に新しいことをひとつひとつできるようにしていきたいな。
Sちゃんありがとう❣️
ずっと応援してます✨

チェロレッスンは年中（リトミックと併用の場合）からシニアの方まで色々な年齢層の方がいらっしゃいます。

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