お母様からの質問その④

レッスン中に何回か癇癪を起こしたり走り回ったり教室を出たがったりするお母様が頭を悩ませていました。

お母様はとても熱心で真面目な性格。

お子様がレッスンで周りに迷惑をかけないようにと注意が多い!

これではAくんにとって教室が居心地いいわけないんじゃないかな…

と思っていたところへお母様からご質問がありました。

「今日のように外に出たがって騒いだ場合どうお話ししたらいいですか?」

私の答えはこちらです。

相変わらず長い…^^;

お母様は1日のうちで何回Aくんを褒めていますか?
褒めるって意外と意識してないとできないです。
できてもいないことを「すごいねー」と心にもなく言うのは『褒め』ではないし子供は気づきます。

「すごいねー」ではなく具体的に「こんな風になったんだね!」と評価してあげることです。
例えば、積み木を積む時、真っ直ぐ積み上がっていなかったら「それじゃ倒れちゃうよ」と注意するのか「絶妙なバランスで立ってるね!」と褒めるか。
それは見方の問題です。
同じことでも悪い所ばかり人は目が行きがち。
それを頭の中でいい方向に変換する作業は意識しないとできません。
レッスンや音楽会で10分でも座って聴けた時、「10分しかジッとしてられない」とイライラするのか、「10分座って聴けたなんてお兄さんになったね!」と褒めるか、、どうでしょう?

他人に子供を褒められた時「いやいや、手を焼いてるんです」とか謙遜するのは日本人でよくいるけれどこれは本当に子供が傷つきます。
せっかく人が褒めてくれたのに一番の味方であるはずのママに否定されてしまったのですから。

こないだのように私が「Aちゃんよく頑張ったね」とたくさん褒めた時は「先生褒めてくださったよ!よかったね!」とAちゃんの側に立って一緒に喜んであげてください。
それと同じく、他のお母さんに「うちの子が迷惑かけてすみません」も、子供はちゃんと理解していて傷つきます。
怪我をさせてしまったとかならともかく、個人個人みんな違うのだからそれぞれ集中ポイントも集中時間も違うのです。
みんなと同じことをやらなかったから迷惑なのではありません。

また、『褒める』には3種類あって、1つは「直接褒め」。
上記のように具体的にAちゃんが出来たことをよく観察して正当な評価をしてあげましょう。
次が『間接褒め』。
他人が褒めてくれたことを一緒に褒めることです。
「先生褒めてくれてよかったね」のようにです。
そして『伝聞褒め』これが一番幸せ効果が高いそうです。
本人ではなく他人の耳に入れることです。
例えばパパに「今日レッスンでこんなところを先生に褒められたんだよ」と教えると、直接褒められるより真実味が増すそうですよ。
パパやおばあちゃんにぜひ良い所を伝えてあげてください、Aちゃんに聞こえるように^_^
本当に困った事があって相談したい事がある時はAちゃんの耳に入れないようにね。
喋れなくても大人の話は理解できています。

ご質問の「帰りたい」と騒いだ時どうすればいいか?についてですが、今まで読んでいただいて、『帰りたい』になってしまうまでの経緯の中にその理由がある気がします。
例えば無理やり座らされたとか「やりなさい」と言われたとか。

しつけは「しつづけること」です。
できるようにさせるのではなく、できるようになるまで丁寧に言い続けることです。
「おしつけ」にならないようにお互い気をつけましょう^_^

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