保護者さまからの質問③
今日から新しいお友達を迎えてレッスンがスタートしました。
トナカイクラスに入会したSくんははじめ緊張していましたが、徐々に言葉や笑顔が出てきました。
全てのレッスンが終わってからお母様よりご質問を受けました。
「先生がやりなさいと言ったことを子供がやらなかった場合親としては注意した方がいいのか、先生は子供に合わせてくれたけどそれでいいのですか?」
というような内容でした。
そう、レッスンの中で私は野菜カードを私が1枚、Sくんが1枚、という風に合わせたかったのですがSくんは同じカードが2枚ある事にすぐに気づき、1人でどんどん合わせ始めたのでした。
私がSくんのやりたい事を見守り
「じゃあSくんが集めた人参さんを1つ先生にください」
と対応を変えたことが気になったようでした。
このようにお答えしました。
「リトミックでは基本的に『やってはいけないこと』はありません。
こちらの思うようにお子様が動かなかったとしてもお子様が初めての物を手に取った時の喜びや好奇心を認めてあげることが大切です。
今日私が目的としていたのは絵を合わせることではなく先生とのやりとりを楽しむことでしたが、Sくんが絵を合わせることができた!と感じることで『じゃあ先生の言うことも聞いてみようかな』と新たな意欲がわくのです。ですから、私が合わせた絵の中から1枚くださいと言った時に上手に『どうぞ』してくれましたね!」
3歳までに脳の80%が完成すると言われますが、その殆どが『右脳』なのです。
右脳は感情を司る器官です。
だからこの時期に「自己肯定感を高める」「感動体験をする」ことが大切なんですね。
お母様はとても納得してくださいました。
私もご質問をいただいた事に感謝です。
何も質問されなければきっと「この先生は子供のワガママに振り回されている」と誤解されていたかもしれませんね。